暇人の戯言

自称暇人が暇な時につらつらと好き勝手書かせていただきます。

将棋のススメ 考え方編

 

 最近、囲碁将棋部で過ごした中高6年間の追憶にふけることがあります。そこで最近将棋について思い考えたことをざっくり書きます。

 

はじめに

 

 「将棋は頭が良くなるから始めよう!」とか「おもしろそう!」と思って始め、ルールは覚えたが一向に上達せず結局あきらめたという人も多くいるでしょう。ここでは将棋を始めたけどまったく上達しない人やこれから始める人が上達するためにはどうすればいいかという私の考えを述べます。

 

将棋って??

 

将棋とは81マスの「盤上」という戦場で自分と相手の20枚ずつの合わせて40枚の「駒」という兵士を操り敵王将を捕獲するという頭脳ゲームです。詳細はgoogle先生にお聞きください。笑

 

なぜ将棋が上達しないのか?

 

 将棋が上達しない人は将棋独特の性質を頭や身体で理解できていないからです。ゲームといって思いつくものとしてFFやドラクエ等がありますが、どれもルール(操作方法)さえ覚えてしまえばあとはプログラムされたストーリーに沿って進めるだけです。しかし、将棋は自分でストーリーを描かなければなりません。そのギャップがわからないままがむしゃらに何も考えずに駒を動かすだけの将棋を指しており、指導者もそのことを気付かせてあげられないので上達しないのです。将棋に携わるようになって9年になり、何十人もの後輩の指導をしましたが将棋が上達しない人のほとんどはこのパターンです。

 

上達するためには?

 

 先に将棋とは「頭脳ゲーム」と記載しましたが、「将棋=ゲーム」という概念を取っ払ってしまいましょう。上達するには「将棋=数学」と考えましょう。「数学」と聞くと拒絶反応を起こす人も多くいて逆効果と思われがちですが、英語ができない私が少しでも話せるようになりたいと思うように、数学の苦手な人も出来るようになりたいという気持ちを持っているはずです。因数分解三角関数微分積分、将棋みたいなノリで考えましょう!!

 

「将棋=数学」の考え方

 

 当然のことですが、数学と言っても実際に数字を使って計算をするというわけではありません。ここで言いたいことは数学と思考回路が非常に似ていることです。ここで一つ簡単な例を挙げますと、中学生の時に証明の問題で

  • ○○=××…①
  • ××=△△…②
  • よって①と②より○○=△△

といった問題を解いたことがあるかと思います。この思考回路を将棋に例えると下図のような状況の場合、

  • 王が横のマスに逃げても詰み
  • 王が金を取っても詰み
  • よって王は詰み

といった思考が要求されます。実際の証明問題も将棋もこれほど単純ではないですが、基礎はこういった考え方であり、数学に必要な思考力が養われていくのです。現に私の母校の有段者でも他校の有段者でも将棋の強い人の多くが文理問わず数学ができる人でした。

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最後に

 

 将棋とは必ず相手がいます。ですから相手の心理的弱点を突いて勝負をするれば下剋上があると思われがちですがハッキリ言ってないです。将棋はとても公平でシビアで「運が悪かったから負けた」といった言い訳ができない完全に実力がモノを言う勝負です。これから始める人も始めたけどイマイチ伸び悩んでいる人も将棋の持つ数学的思考力を取得できるようにがんばってください。

 

追記

 

 これは母校の後輩に一番読んでもらいたいと思ったので内容や言葉を自分なりに高校1年生でも理解できるように落とし込んだつもりです。自分でも「ここ突っ込まれるかな~」とか思いながら書いた突っ込みどころ満載の内容ですが、近々将棋を利用したロジカルシンキングトレーニングについて書けたらいいなって思っていますので乞うご期待!!