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暇人の戯言

自称暇人が暇な時につらつらと好き勝手書かせていただきます。

恐怖の高山病

はじめに

夏山シーズンもほとんど終わり紅葉が楽しみな秋山がシーズンが近づいてきました。私もこの夏は7月の連休に嵐の西穂に始まり、ツルタテ、雲ノ平、甲斐駒仙丈と数回遠征へ出かけました。その中でプライベートでの登山で初めて高山病を目の当たりにしました。(昨年の富士山登頂ツアーの添乗員をしていた時は数人見ました。) ツアーと違い事前に対策のしやすい個人山行でメンバーに辛い思いをさせてしまったことは今年の夏の一番の反省点です。そこで自分の高山病の振り返りも踏まえて、ここで高山病の発症の傾向、原因、予防法、対処法などをまとめます。

 

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高山病とは

低酸素状態に置かれたときに発生する症候群のことであり、「高度障害」と呼ぶこともあります。高山では空気が地上より薄いため、約2400m~2500m以上の高山に登り酸欠状態に陥った場合に様々な症状が現れ、主な症状として頭痛吐き気嘔吐めまい、手足のむくみ、眠気やあくびなどの睡眠障害、運動失調、低圧と消化器官の機能低下からくる放屁などがあります。

 

発症率・傾向・原因

  • 発症率

2012年11月29日の毎日jpの地域記事からの引用ですが、富士山登山者の実に49%の人が高山病にかかったとアンケートで回答しています。

一般的にも3人に1人は発症すると言われています。

 

  • 傾向

普段まったく運動をしない人は心肺機能が鍛えられていないので運動をしている人より発症しやすいです。

肺活量が少ない人は酸素を体に取り入れる能力が低いため発症しやすいです。

高山病体質の人も中にはいており、標高2500mくらいで発症する人が多いですが体質によっては標高2000mほどで発症する人もいます。これは正直登ってみないとわからないです…

呼吸器系・心血管系の既往症を持つ人偏頭痛の既往を持つ人ももちろん危険です。

一日でいきなり標高の高いところに行った場合は体が低酸素状態にすぐに対応することができず発症することがあります。

 

  • 原因

前述の傾向からもわかるかもしれませんが主な原因は次の2つです。

身体の各組織での酸素の欠乏状態

気圧の低下からくる乾燥による身体の水分の欠乏

 

これらを踏まえて次の対策・予防策を見ていきます。

 

対策・予防法

  • ゆっくり登る

酸欠になることを防ぎ、身体を徐々に高度順応させます。私はいつも息がギリギリ切れないくらいのペースで歩いています。

  • 呼吸を深くする

当然のことですが深く呼吸をすることで酸欠になることを防ぐことができます。

  • 水分をたくさん取る

高山は涼しい、あるいは寒かったりするので水分補給を怠りがちです。そのため脱水症状などを引き起こしやすく高山病に繋がってしまいます。

  • 睡眠をしっかりとる

眠たく弱った状態で登ると辛いです。しっかり寝ましょう。

  • 身体を冷やさない

冷えると血液中の酸素の有効活用ができなくなってしまいます。休憩などで立ち止まったときは身体を冷やさないように防寒着を着ましょう。夏山は天気や場所によっては冷蔵庫です。一瞬で冷えます。

 

これらのことを意識しながら行動すれば高山病になりにくいでしょう。

 

対処法

いくら対策をしていても高山病になるときはなります。一口に高山病と言っても少し頭が痛い程度から身動きが取れなくなるケースまで様々ですが、少しでも高山病と思われる症状が出たらすぐに下山しましょう高山病は高度を上げると悪化し、下げると治る病気です。すごくわかりやすいです。昼間に山頂付近で苦しんでいた人も高度を下げるとケロッとして夜には普通に晩酌しながら鍋をつついています。

有名な対処法として酸素缶があります。(使ったことないですけど)簡単に使い方を説明すると、高山病を発症したときに丸々一缶全部吸い切り、楽になったところで一気にブワァッと下山してしまうという使い方をするそうです。発症してちょっと吸って楽になったからまた登りだし、またしんどくなって吸って登っての繰り返しをしている人をよく見かけますがこれは間違った使い方です。症状が悪化する原因になるのでやめましょう。

 

最後に

もし高山病を発症してしまったら下山するのがセオリーです。高度を上げると症状が悪化するだけでよくはなりません。一度ある高度で高山病を発症してしまうとその高度で回復することはほぼ無理です。いかに高山病にならないようにするか未然に防ぐための対策をしっかりして、無理なく高所登山を楽しみましょう。