暇人イチオシのマンガ『岳』
今回は登山が大好きな暇人イチオシのマンガ『岳』についてざっくりと書いてみました!!
と言うのは半分嘘でこれは3年前に行ったビブリオバトル(公式な大会ではありません)で発表したレジュメの文章をです・ます調に変えたモノです。笑
はじめに
この作品は、アメリカ留学中にロッククライミングの虜になり、その経験を基に描かれた山岳救助を題材にされた漫画です。登山が好きな人からまったく山に登ったことのない人まで十分楽しめる作品で、この漫画を読んで登山を始めた人もたくさんいます。また、マンガ大賞2008、第54回(平成20年度)小学館漫画賞一般向け部門を受賞していて、小栗旬主演で映画化もされています。
あらすじ
ホットコーヒーとバナナを好む主人公の島崎三歩は、世界中の名峰を登頂、登山に関する多くの経験と知識を持っており、北アルプスの山中でテントで暮らしています。そして、山を愛するゆえ遭難者を決して責めず、もし要救助者が死亡していた場合でもその遺体に向かって「よくがんばった」と声を掛けます。このような根っからの山男である三歩の救助活動の他に、山小屋の手伝い、長野県警山岳警備隊関係者への訓練などを通して山の安全に関わる人々と、山を訪れる人々との交流を描いている作品です。
その雄大さに魅せられて、毎年多くの登山者が訪れる穂高岳。主峰の奥穂高岳は富士山と北岳に次いで日本で3番目に高い山です。また、剱岳、谷川岳と共に日本三大岩場に数えられており、様々な難所があり、毎年多数の死亡事故が発生しています。登山ブームで多くのビギナーが東京の高尾山や富士山などに登っていますが、この山を初心者が登る際には経験者とともに登ることをお勧めします。
この本で学んだこと
山岳救助の難しさや、事故を起こしてしまった時に多くの人に迷惑をかけてしまうことなどを学びました。これを読んで以来、無理な登山をしなくなりました。
追記
「これを読んで以来、無理な登山をしなくなりました。」とありますが、これを発表した3週間後に穂高岳で、テントに帰れなくなり危うく山岳救助隊に救助されそうになる遭難まがいな経験をしてしまいました。また、何度も山へ行っているということもあるのですが、何度か遭難現場を目撃し、少しお手伝いをさせていただいた経験もあり山岳救助の難しさを身を持って体感しました。みなさん、登山へ出かける際は時間にゆとりを持った計画を立てましょう。